2012/01/06

下痢や腹痛が続く潰瘍性大腸炎

大腸の表面に炎症や潰瘍ができて、下痢や腹痛、血便などの症状を引き起こす「潰瘍性大腸炎」の患者数は11万人を超え、この10年で2倍に増えています。発症のピークは20歳代にあり、若い世代で発症が目立つ病気です。はっきりとした原因が不明で今治療法がないことから厚生労働省の特定疾患に指定されていますが、命を脅かすものではありません。

そうした中、この10年で病気を起こす仕組みが段々とわかってきました。最近の研究では、腸でヒトの体を守るべき「免疫」が過剰反応を起こしてしまった結果、局所的な炎症を起こすのが、この病気の本体ではないかと考えられるようになってきました。以前は医師の間でも潰瘍性大腸炎に関する十分な情報がなかったのですが、最近ではこの病気に関心を持つ医師が増え、状況は随分変わってきました。

自覚症状は、下痢や腹痛、血便、粘液の混じった便などです。痔や過敏性腸症候群と紛らわしく、症状が良くなかったり、悪くなったりしますので、放置して悪化してしまわないためには、早期発見が大切です。蹴りや腹痛、血便などの症状が1週間以上続いたら、早めに医師の診察を受けましょう。

一番大切なのは大腸内視鏡検査で、大腸の粘膜に炎症や潰瘍が無いかどうかをチェックします。腸の中を空にするため下剤を飲み、排便した後ベッドの上に横向きに寝て、リラックスした状態で検査を受けます。最近では内視鏡の太さも細くなり、軽い麻酔を使って楽に受けることが可能です。